香り083 / ENVIRONMENT

イランイラン・レモングラス、東南アジア発の香りと睡眠の関係

快眠ジャーナル編集部
3分で読める
更新 2026.08.21
イランイランの花
PHOTO — ylang-ylang (Cananga odorata)

インドネシアには、新婚初夜にベッドへイランイランの花びらを撒く風習があるという。ロマンチックな儀式に聞こえるが、実はこの香り、科学的にも「眠りに効く」根拠がある成分を含んでいる。

一方で、東南アジア発の香りとしてよく名前が挙がるレモングラスは、実は真逆の性質を持つ。同じ「アジアの癒しの香り」として並べて語られがちなこの2つ、寝る前に選ぶならどちらが正解なのだろうか。

01 香りが眠りに効く、本当の仕組み

香りの分子は鼻から脳の扁桃体に直接届き、自律神経に働きかける。イランイランに含まれるリナロールや酢酸ベンジルは鎮静系の芳香成分で、神経の高ぶりを抑えて副交感神経を優位にするとされる。「香りを嗅ぐだけで眠くなる」というのは、雰囲気の話ではなく神経科学の話だ。

02 イランイラン|”眠るための香り”

インドネシア原産。花の香りは強めだが、少量でも鎮静効果を感じやすいのが特徴。冒頭の新婚初夜の風習も、単なるロマンスではなく「緊張をほどく香り」として選ばれてきた文脈がある。

香りが強いぶん、使用量は少なめから。妊娠中や低血圧の人は控えめに使うのが安心です。

03 レモングラス|実は”目覚めの香り”

同じ東南アジア発でも、レモングラスは頭をクリアにするタイプの香り。集中したいとき、リフレッシュしたいときに向いていて、単体で寝る前に使うと逆に冴えてしまう人もいる。「アジアの癒し系オイル」として一緒くたに紹介されがちだが、夜に使うならイランイランなど鎮静系とブレンドするのが正解に近い。

  香りの系統 向いている時間帯 使い方の目安
イランイラン 鎮静系 就寝前 少量から。強い香りなので単体でも十分
レモングラス 爽快系 日中・入浴前 夜に使うなら鎮静系とブレンド推奨

04 今夜、試すなら

ディフューザーで香りを空間に広げるのが一番手軽。枕元に1〜2滴垂らすタイプのピロースプレーも、寝る前の”儀式”として続けやすい。寝具・環境グッズは 比較ページ ↗ で、香りグッズも含めて条件つきで比較している。

05 使う前に、ひとつだけ

精油は治療ではない。持病がある人、妊娠中の人、猫を飼っている家庭(精油に弱い動物がいる)は、使用前に医師や専門家に確認を。眠りの根本原因が別にある場合は、睡眠サプリの比較記事も合わせて読んでおきたい。

香りは「入眠儀式」の入り口にすぎない。自分がどのタイプの眠りにくさを抱えているか気になる人は、まず診断から始めてみてほしい。

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この記事は一般的な生活情報です。診断や治療の代わりにはなりません。症状が続く場合や健康上の不安がある場合は、医療機関などの専門家へご相談ください。
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